「ホームページの保守契約って、結局営業トークでしょ?」
正直に言います。私も昔、同じことを思っていました。埼玉県戸田市でWeb制作会社を営むミアキスの代表ですが、独立前に勤めていた会社でお客様から「保守って本当に必要なの?」と聞かれたとき、うまく説明できなかった苦い経験があります。
でも、この仕事を10年以上続けてきて、「保守契約なしで放置した結果、とんでもないことになった」という相談を何十件も受けてきました。今日は、制作会社の立場から本音でお話しします。「必要です!」と押し売りするつもりはありません。ご自身で判断できる材料をお伝えしますね。
保守契約なしで起きた「実際のトラブル」3選
まずは、私が実際に対応した事例をご紹介します。会社名は伏せますが、すべて埼玉県内の中小企業さんです。
事例1:年末年始にサイトが真っ白になった製造業
さいたま市の製造業の会社さん。12月28日の仕事納めの日に「サイトが表示されない」と連絡がありました。原因はWordPressの自動アップデートでした。プラグインとの相性が悪くなり、サイト全体が真っ白に。
保守契約がなかったため、緊急対応費として通常の3倍の料金をいただくことになりました。しかも年末年始で対応できる技術者が限られ、完全復旧は1月4日。約1週間、会社のサイトが見られない状態が続きました。
事例2:SSL証明書の期限切れで「危険なサイト」表示
戸田市の不動産会社さん。ある日突然、お客様から「おたくのサイト、危険って出るんだけど…」と電話が。SSL証明書の期限が切れていたんです。
Chromeで「この接続ではプライバシーが保護されません」と大きく表示され、「詐欺サイトだと思われた」とのこと。物件問い合わせが1週間で8件減ったそうです。1件あたりの成約単価を考えると、かなりの機会損失ですよね。
事例3:サイト改ざんでGoogleから警告
川口市の小売業さん。半年以上WordPressを更新していなかったところ、海外からハッキングされました。サイトに見知らぬリンクが大量に埋め込まれ、Googleから「このサイトは第三者によってハッキングされている可能性があります」という警告が。
検索順位は急落し、復旧後も元の順位に戻るまで約3ヶ月かかりました。
「うちは大丈夫」が危ない理由
ここで、よくいただくご質問にお答えします。
Q:うちは小さい会社だし、狙われないでしょ?
A:実は逆です。ハッカーは「セキュリティが甘い小規模サイト」を自動的に探し出すツールを使っています。大企業より中小企業のほうが狙われやすいというデータもあります。埼玉県内でも、従業員10名以下の会社でハッキング被害に遭った事例を私だけで年間5件以上対応しています。
Q:何かあったら、その時に頼めばいいのでは?
A:確かにそれも選択肢です。ただ、緊急対応は費用が高くなります。また、年末年始やGW、お盆など「一番困るタイミング」に限ってトラブルは起きるもの。保守契約があれば、優先的に対応できますが、契約がないと順番待ちになることも。
Q:保守費用、月額でいくらくらいが相場?
A:一般的には月額5,000円〜30,000円程度が相場です。内容によって大きく変わりますが、ミアキスでは月額5,500円からのプランをご用意しています。年間で考えると、緊急対応1回分より安いケースがほとんどです。
保守契約が「必要な会社」と「なくてもいい会社」
正直に言うと、すべての会社に保守契約が必要とは思いません。以下のチェックリストで判断してみてください。
保守契約をおすすめする会社
- WordPressなどのCMSを使っている
- 社内にWebに詳しい人がいない
- ホームページからの問い合わせが月に5件以上ある
- サイトが止まると、売上や信用に直接影響する
- 最後にサイトを更新したのが半年以上前
3つ以上当てはまったら、保守契約を検討する価値があります。
保守契約がなくてもいい会社
- HTML/CSSのみで作られた静的サイト
- 社内にWebに詳しいスタッフがいる
- 名刺代わりの簡易サイトで、問い合わせ機能もない
- サイトが1週間止まっても業務に支障がない
こういった会社さんは、何かあった時だけスポットで依頼するほうがコスパが良いかもしれません。
保守契約を選ぶときのポイント
もし保守契約を検討されるなら、以下の点を確認してください。
1. 何が含まれているか明確か
「保守」と一言で言っても、内容は会社によってバラバラ。最低限確認すべきは以下の項目です。
- WordPress本体・プラグインのアップデート
- 定期バックアップ
- SSL証明書の更新
- ドメイン・サーバーの管理
- 軽微な修正対応(月◯回まで、など)
- 障害時の対応
2. 対応スピードの約束があるか
「24時間以内に一次対応」など、具体的な数字があると安心です。ミアキスでは、平日営業時間内のお問い合わせは当日中に一次回答をお約束しています。
3. 解約条件が明確か
「最低契約期間1年」「解約は3ヶ月前に通知」など、縛りがきつすぎないかチェックしてください。良心的な会社なら、月単位での解約が可能なはずです。
まとめ:保守は「保険」と考える
ホームページの保守契約は、火災保険や自動車保険と同じです。何も起きなければ「お金がもったいなかったかな」と思うかもしれません。でも、いざという時に助けてもらえる安心感は大きい。
特に年末年始や長期休暇の前は要注意です。「休み明けに対応すればいいや」と思っていたら、休み中にサイトが止まっていた…というのは、本当によくある話。
今日のこの記事を読んで「うちのサイト、大丈夫かな」と思った方は、まずは現状を確認してみてください。ミアキスの保守サービスでは、無料で現状診断も行っています。
埼玉県戸田市を拠点に、地域の中小企業さんのWeb運用をサポートしています。「ちょっと相談だけ」でも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。
