Web担当者がいない中小企業はどうすべき?外注・内製の現実的な判断基準

「ホームページの更新、誰がやればいいんだろう…」

埼玉県戸田市でWeb制作・保守運用を行っているミアキスです。この相談、実はめちゃくちゃ多いんです。特に従業員10名以下の中小企業さんからよくいただきます。

正直に言うと、Web担当者がいないのは「普通」です。むしろ、専任のWeb担当を置ける中小企業の方が珍しい。うちのお客様の8割以上が「Web専任担当者なし」の状態からスタートしています。

今日は、そんな「Web担当者不在問題」について、制作会社の立場から本音で解決策をお伝えしますね。

なぜ中小企業にWeb担当者がいないのか?3つの現実

まず、Web担当者がいない理由を整理してみましょう。「うちだけかな」と不安に思っている方、安心してください。これには明確な理由があります。

理由①:そもそも人員に余裕がない

従業員5人の会社で「Web専任」を置くなんて、現実的じゃないですよね。営業、経理、製造…と、みんな複数の役割を掛け持ちしているのが普通です。

私が以前お手伝いした戸田市内の製造業のお客様も、「総務の山田さんが詳しそうだから」という理由でWeb担当にされていました。でも山田さん、本業は経理なんですよね。

理由②:Webスキルを持った人材が採用できない

中小企業のWeb担当者の平均年収は350〜450万円程度。一方、Web制作会社やIT企業なら同じスキルで500〜600万円以上。スキルのある人材は、より条件の良いところに流れていくのが現実です。

埼玉エリアだと、東京のリモートワーク案件に人材が流れてしまうケースも多いですね。

理由③:「ホームページは作って終わり」という認識

これ、制作会社側にも責任があると思っています。「ホームページ作ります!納品します!はい終わり!」という売り方をしてきた業界の歴史があるからです。

本当は、ホームページって「作った後」のほうが大事なんですけどね。運用して、分析して、改善して…というサイクルを回してこそ、ビジネスの成果につながります。

Web担当者不在で起きる「よくあるトラブル」5選

Web担当者がいないと、具体的にどんな問題が起きるのか。実際にうちに相談が来たケースをもとにお話しします。

  1. ホームページが3年以上更新されていない
    「最新情報」の欄に2022年の記事が表示されている…なんてことも。お客様からすると「この会社、まだやってるの?」と思われてしまいます。
  2. SSL証明書の期限切れで「安全ではありません」表示
    ある日突然、サイトにアクセスすると警告画面。営業中のお客様から「御社のサイト、危険って出てますけど」と連絡が入るパターンです。
  3. WordPressがハッキングされて改ざん
    放置されたWordPressは格好の標的。見知らぬ英語のページが大量に生成されていた、という相談も年に数件あります。
  4. 前任者の退職でログイン情報が不明に
    「詳しかった○○さんが辞めてしまって…」これ、本当に多い。サーバーもドメインも何もわからない状態で引き継がれるケースです。
  5. 問い合わせフォームが動かなくなっていた
    何ヶ月も気づかず、お客様からの問い合わせを取りこぼしていた…という最悪のパターンもあります。

どれも「担当者がいれば防げた」トラブルです。でも、だからといって今すぐ担当者を雇う必要はありません。

外注 vs 内製化、どちらを選ぶべき?

Web担当者不在の解決策は大きく2つ。「外注する」か「社内で内製化する」かです。

よくある誤解として「外注は高い」「内製化はタダ」というものがありますが、実際は逆転することも多いんです。

外注が向いているケース

  • 月の更新作業が5時間以下
  • セキュリティ対策やサーバー管理に不安がある
  • 社員の本業を圧迫したくない
  • 繁忙期と閑散期の差が激しい

外注の月額相場は5,000円〜30,000円程度。時給換算で考えると、社員がやるより安くなることも多いです。

内製化が向いているケース

  • 更新頻度が高い(週に何度も)
  • 社内にITに強い人がいる
  • Web戦略を経営の柱にしたい
  • ノウハウを社内に蓄積したい

内製化の隠れコストとして「教育時間」があります。CMSの使い方、SEOの基礎、アクセス解析の見方…これを教える時間も含めると、最初の半年は外注より高くつくことも。

Q:うちは従業員3名の会社です。外注と内製、どちらがいいですか?

A:3名規模なら、迷わず外注をおすすめします。本業に集中していただいて、Webは専門家に任せたほうが結果的にコスパが良いです。月1万円前後の保守プランなら、社員1人が月2時間Web作業するより効率的ですよ。

「とりあえず」でもOKな最低限の対策3つ

「外注も内製もすぐには決められない」という方へ。まずはこの3つだけ確認してください。今日中にできます。

①ログイン情報を一覧化する

サーバー、ドメイン、WordPress、Googleアナリティクス…最低でもこの4つのログイン情報を、紙でもExcelでも良いので一箇所にまとめてください。

「誰かが知ってるはず」は危険です。人は辞めます。記憶は薄れます。

②月に1回、サイトの表示確認をする

スマホとPCの両方で、自社サイトにアクセスしてみてください。エラーが出ていないか、表示が崩れていないか、フォームは動くか。

カレンダーに「毎月1日はサイト確認」と入れておくだけで、大きなトラブルは防げます。

③更新期限をカレンダーに登録する

ドメインとサーバーの契約更新日、SSL証明書の期限。この3つは絶対に忘れないようにリマインダー設定を。

期限切れでサイトが表示されなくなった…という相談は、実は一番多いトラブルなんです。

埼玉県の中小企業がWeb運用で得する方法

最後に、埼玉県内の中小企業さん向けのちょっとしたアドバイスを。

埼玉県は東京に近いぶん、「東京の大手制作会社に頼めばいいか」と思いがちです。でも、地元の制作会社を選ぶメリットって実はかなり大きいんですよ。

  • 打ち合わせがしやすい:「ちょっと来て話を聞いてほしい」に対応できる距離感
  • 地域の商習慣を理解している:埼玉の中小企業がどうやって集客しているか、肌感覚でわかる
  • 緊急時のレスポンスが早い:トラブル時に「今日中に対応します」が言える
  • 東京より費用が抑えられることも:オフィス代などの固定費が違いますからね

私たちミアキスも戸田市に拠点を置いていますが、さいたま市、川口市、蕨市、和光市など近隣エリアのお客様が多いです。「近くにいる安心感」って、Web運用では意外と大事だったりします。

Q:今の制作会社と連絡が取れなくなりました。他社に相談しても大丈夫?

A:もちろん大丈夫です。実際、「前の会社が音信不通になった」という相談は珍しくありません。サーバーやドメインの情報さえあれば、引き継ぎは可能です。まずは現状を整理するところからお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:Web担当者がいなくても、ホームページは運用できる

今日の内容をまとめます。

  • Web担当者がいない中小企業は「普通」。珍しくない
  • 放置すると、セキュリティ・機会損失・信用低下のリスクがある
  • 外注か内製かは、更新頻度と社内リソースで判断
  • まずはログイン情報の整理と更新期限の管理から
  • 埼玉県内なら、地元の制作会社に相談するメリットも

「誰かがやらなきゃ」と思いながら後回しにしてきたWeb周りのこと。一度、専門家に相談してみませんか?

「何から始めればいいかわからない」という状態でも大丈夫です。現状を聞いて、御社に合った方法を一緒に考えます。

Web運用のお悩み、まずは無料相談から

埼玉県戸田市を拠点に、ホームページ制作から保守運用まで一貫対応。
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