ホームページの定期点検は、チェック欄を埋めることが目的ではありません。閲覧者が困る問題と、運用を止める問題を早く見つけ、誰が直すかを決めるために行います。
すべてのページを同じ深さで見ると、重要な問題が埋もれます。問い合わせなど事業に近い導線から確認し、技術、内容、契約の順に範囲を広げます。
点検の対象と完了条件を決める
点検を始める前に、対象ページと機能を一覧にします。トップページだけでなく、サービス説明、会社情報、問い合わせ、外部予約など、閲覧者が通る経路を含めます。
完了条件は、問題が一つもないことではありません。確認済み、修正が必要、判断を保留の三つに分け、未解決項目へ担当者と次の確認条件を付けます。
- 重要な閲覧経路と対象ページ
- 入力や送信を伴う機能
- 内容を確認する社内担当
- 技術対応と契約確認の窓口
問い合わせ機能を端から試す
フォームは、表示されるだけでなく、入力、エラー表示、送信、受信、送信後の案内まで確認します。試験送信だと分かる内容を使い、実在する顧客情報は入力しません。
受信側では、担当者へ届くか、迷惑メールへ入っていないか、返信に必要な情報があるかを見ます。電話番号やメールリンクも、実際の受付方法と一致しているかを確認します。
不具合があれば、発生した画面、端末、操作、時刻を記録します。原因が分からないまま設定を広く変えず、復元手段と技術窓口を確認します。
画面表示とリンクを巡回する
パソコンとスマートフォンで主要ページを開きます。文字の重なり、画像のはみ出し、横スクロール、押しにくいリンクなど、読む動作を妨げる箇所を見ます。
メニューと本文リンクは、移動先が表示されるかを確かめます。外部サイトへのリンクは、契約中のサービスか、現在の案内先かも確認します。
一つの端末だけで正常でも完了とはしません。利用状況に合わせて確認環境を決め、点検記録に端末と画面幅を残します。
会社情報と公開内容を照合する
住所、電話番号、営業時間、サービス範囲を社内の正式資料と照らします。終了した休業案内や受付情報が、現在も有効に見えないかを確認します。
複数ページに同じ情報がある場合は、一か所だけ直して終えません。検索結果や外部プロフィールも含め、管理している案内先を一覧にします。
法令、費用、期限、製品仕様など更新される情報は、公式一次情報がある場合だけ掲載します。確認日と参照先を記録し、根拠がない内容は保留または削除します。
契約と復元手段を確かめる
ドメイン、サーバー、管理システム、外部機能の契約名義と管理者を確認します。担当者個人だけが認証情報を持っていないかも見ます。
バックアップは、取得済みという表示だけで判断しません。保存先、取得時点、対象データ、復元担当を確認します。復元方法が分からない場合は、検証できる環境で手順を確かめます。
契約期限やサービス仕様は提供元の公式情報で確認します。推測した期限を記事や管理表へ書かず、確認できなければ担当窓口を特定します。
問題へ優先順位を付ける
見つかった問題は、閲覧や受付を止めるもの、誤解を招くもの、改善として検討するものに分けます。見た目の好みだけで、受付障害より先に修正しないようにします。
- 影響を受けるページと操作を記録する
- 変更前の状態と復元方法を確保する
- 担当者と確認者を決める
- 範囲を区切って修正する
- 同じ環境で再確認して完了を記録する
点検記録のチェックリスト
点検記録には、正常だった項目も残します。次回に同じ条件で比較でき、担当者が変わっても確認済みの範囲を把握できます。保留項目は理由だけでなく、再開に必要な資料や連絡先も記します。
- 対象ページと確認環境を記録した
- フォームの送受信を端から確認した
- 公開情報を正式資料と照合した
- 契約名義とバックアップを確認した
- 問題の優先度と担当者を決めた
