先日、戸田市内で雑貨のECサイトを運営しているオーナーさんから、こんな相談を受けました。「サイトが重くて直帰率が上がっているらしいんだけど、どうにかならないかな?」というもの。話を聞いてみると、WordPressで構築されたサイトがデータベースのクエリ処理に時間がかかっていて、表示に3〜4秒もかかっていたんです。「実は、JAMstackという構成に切り替えると、かなり改善できますよ」とお伝えしたところ、「ジャムスタック…?なにそれ?」という反応でした。
この反応、めちゃくちゃ正直だと思います(笑)。JAMstackってなんか聞いたことある気はするけど、具体的に何なのかよくわからない、という方は多いんです。でも実は、現代のWeb開発においてとても重要な考え方で、特に表示速度・セキュリティ・運用コストを改善したい事業者さんにとって非常に有効な選択肢なんです。今回はその「JAMstackとは何か?」を、できるだけわかりやすく、実務の視点から解説していきますね。
JAMstackって、そもそも何のこと?
JAMstackの「JAM」は、JavaScript・API・Markupの頭文字を取ったものです。スタック(Stack)というのはシステムの構成技術の積み重ねを指すので、「JavaScriptとAPIとMarkupを組み合わせたウェブサイト構築の考え方」とイメージしてもらえると合ってます。
もう少し噛み砕くと、従来のWordPressのようなCMSは、ユーザーがページにアクセスするたびにサーバーでデータベースを参照してHTMLを生成する、という仕組みです。一方JAMstackでは、あらかじめHTMLファイルをビルド(生成)しておいて、それをCDN(世界中に分散されたサーバー)から配信するという方式を取ります。
つまり、「注文が来てから料理する」のが従来型、「あらかじめ料理を作り置きしておいて、すぐ出せる状態にしておく」のがJAMstack、とでも言えばわかりやすいでしょうか。作り置きしてあるから、配膳が圧倒的に速い。これが表示速度の速さの秘密です。
JAMstackの3つの大きなメリット
1. とにかく表示が速い
前述のとおり、JAMstackは静的なHTMLファイルをCDNから配信するため、サーバーサイドの処理がほぼ発生しません。弊社の経験では、WordPressからJAMstack構成に移行したサイトのLighthouseスコアが、平均で40〜60ポイント前後改善されるケースが多いです。Googleの検索順位にも速度は影響しますから、SEO観点からも見逃せない改善点ですよね。
2. セキュリティリスクが大幅に下がる
WordPressはプラグインの脆弱性や管理画面への不正アクセスなど、セキュリティ上のリスクが常につきまといます。その点JAMstackは、サーバーにデータベースが存在しないため、SQLインジェクションなどの典型的な攻撃手法が通用しにくくなります。埼玉県内でも、「WordPressサイトが改ざんされた」という相談は年に数件あるのですが、JAMstackに移行後にそういった問題が起きたケースは弊社では今のところゼロです。
3. ホスティングコストを抑えられる
静的ファイルの配信に特化したホスティングサービス(VercelやNetlifyなど)は、小〜中規模のサイトであれば無料プランや月数百円〜数千円程度のプランで十分運用できることも珍しくありません。サーバー費用で月1万円以上かかっていたケースが、大幅に圧縮できた例もあります。
実際のJAMstackって、どんな技術で作るの?
JAMstackを実現するための代表的なフレームワークとして、Next.js・Nuxt.js・Gatsby・Astroなどがあります。特にNext.jsは最近のトレンドで、弊社でも複数のプロジェクトで採用しています。
コンテンツの管理には、ヘッドレスCMSと呼ばれるサービスを組み合わせることが多いです。microCMSやContentfulといったサービスで記事や商品情報を管理し、ビルド時にそのデータを取得してHTMLを生成する、という流れになります。「ヘッドレス」というのは、表示側(フロントエンド)と管理側(バックエンド)が分離されているという意味です。
「それって結局、更新が大変になるんじゃないの?」と思う方も多いのですが、最近のヘッドレスCMSは管理画面がとても使いやすくなっていて、非エンジニアの担当者でも普通に記事の追加・編集ができる設計になっています。戸田市内のあるクリニックさんでも、スタッフの方が日常的にお知らせを更新できるJAMstack構成のサイトを弊社で構築しました。「WordPressより直感的で使いやすい」と喜んでいただけましたよ。
どんなサイトにJAMstackが向いている?逆に向かないケースも
JAMstackは万能ではありません。以下のようなサイトに特に向いています。
- コーポレートサイト・採用サイト・ランディングページ
- ブログ・オウンドメディア・ニュースサイト
- ポートフォリオサイト・作品集
- 更新頻度がある程度決まっているECサイト(商品数が数百点程度まで)
一方、以下のようなケースはJAMstackだけで対応するのが難しかったり、工夫が必要になります。
- リアルタイムで頻繁にデータが変わる大規模ECサイト
- ユーザーごとに表示内容が異なる高度なパーソナライズが必要なサービス
- 複雑な会員機能・予約システムを完全にサイト内で完結させたいケース
ただし、最後の2つについても、APIやサーバーレス関数との組み合わせでかなりの範囲まで対応できるようになってきています。弊社では、「どの構成が一番合っているか」をヒアリングしながらご提案していますので、まずはお問い合わせいただければ一緒に考えます。
よくあるご質問(実際の相談事例より)
Q:今のWordPressサイトをJAMstackに移行するのって、大変ですか?費用はどれくらいかかりますか?
(さいたま市内の美容サロン経営者様からのご相談)
A:移行の難易度はサイトの規模と機能によって大きく変わります。コーポレートサイトや数十ページ程度のブログサイトであれば、比較的スムーズに移行できることが多いです。弊社の実績では、10〜30ページ程度のサイトであれば、設計〜構築〜移行まで含めて15〜40万円前後のレンジで対応できるケースが多いです(内容によって変わります)。気になる方はまず料金プランもご覧ください。また、移行時に「今のSEO評価を落としたくない」という方も多いのですが、URLの設計や301リダイレクトをしっかり組み込むことで、順位を維持したまま移行できます。実際、弊社で移行対応したサイトの約80%で、移行後3ヶ月以内に検索順位が改善または維持されています。
まとめ:JAMstackは「難しい技術」じゃなく「賢い選択」
JAMstackという言葉を聞くと、なんとなく「最新鋭の難しい技術」という印象を持つ方も多いのですが、本質はとてもシンプルで、「あらかじめHTMLを生成しておくことで、速くて安全なサイトを作る」という考え方です。難しい技術の話というよりも、「どうやってユーザーに快適な体験を届けるか」という設計思想の話です。
弊社ミアキスでは、戸田市を拠点に、お客様のビジネス規模や目的に合わせてWordPressかJAMstackか、あるいはその組み合わせかを丁寧にご提案しています。「うちのサイトにはどっちが合ってるの?」という素朴な疑問からでも大歓迎です。サービスの詳細もぜひご確認いただき、ご興味があればいつでもお問い合わせください。一緒に、速くて使いやすいサイトを作りましょう。
