Web担当者の研修を外部へ頼むときは、幅広い知識を一度に学ぶことより、担当業務を安全に行えることを目標にします。
サイトごとに管理画面や社内ルールは異なります。一般的な講義と、自社の実務へ置き換える時間を分けて設計します。
担当者が行う業務を分解する
文章更新、画像準備、公開確認、アクセス確認、外部への依頼など、日常の作業を一覧にします。担当しない技術作業も明確にします。
- 自社で完了する作業
- 承認が必要な作業
- 外部へ依頼する作業
- 緊急時に止める作業
一人にすべてを任せる前提にせず、内容の確認者と技術の相談先を分けます。研修の対象外にする作業も記録します。
研修後にできることを決める
「Webに詳しくなる」では到達点を確認できません。記事を下書きし、確認を受け、公開後の画面を点検できる、というように行動で定義します。
受講者の経験が異なる場合は、共通で必要な作業と役割別の作業を分けます。専門用語は、実際に使う画面と目的を結び付けて説明してもらいます。
自社の手順を教材へ反映する
一般的な画面の説明だけでは、研修後に自社サイトを扱えない場合があります。実際の依頼書、承認手順、公開確認表を教材へ反映します。
古い画面画像を使い続けないよう、教材の更新担当を決めます。製品の操作や仕様は、提供元の現在の公式案内と照合します。
社外秘の資料や認証情報を教材へ載せる場合は、共有範囲と保管方法を確認します。研修終了後の返却や削除も決めます。
安全な実習環境を用意する
公開中のサイトで自由に練習させず、確認環境や下書き機能を使います。受講者へ渡す権限は、実習に必要な範囲へ限定します。
- 例題の素材と根拠資料を確認する
- 下書きとして文章を入力する
- 見出し、画像、リンクを点検する
- 確認者へ承認を依頼する
- 結果と迷った点を手順書へ戻す
実習で問題が起きた場合に、誰へ連絡し、どの操作を止めるかを説明します。失敗を隠さず記録できる運用が必要です。
研修会社の提案を比べる
講義時間だけでなく、事前調査、教材作成、実習、質問対応、研修後の資料を比べます。自社サイトへ触れる範囲と責任分担も確認します。
受講だけで特定の成果が得られるという説明を前提にしません。到達点をどう確認し、不足をどう補うかを質問します。
提案された教材が自社で再利用できるか、受講後に誰が更新できるかも確認します。講師だけが扱える形式では、担当変更時に研修内容を引き継げません。
質問対応については、対象となる期間を推測せず契約書で確かめます。技術的な質問と社内ルールの判断を、どの窓口へ送るかを分けます。
研修記録には、扱った作業、未実施の作業、受講者が迷った判断を残します。受講の有無だけでは、次に必要な支援を決められません。
研修後の定着を確認する
研修後に実際の更新を一つ行い、手順を見ずに判断した箇所を確認します。質問と回答を共有し、次の担当者も使える資料へ更新します。
- 対象業務と対象外を分けた
- 到達点を行動で定義した
- 自社の承認手順を教材へ入れた
- 実習権限と情報管理を確認した
- 研修後の相談先を決めた
