越境ECサイトを構築する際のポイントと費用感

越境ECサイトを構築する際のポイントと費用感

「海外にも売りたいけど、どこから手をつければいいか全然わからなくて……」

先日、戸田市内で雑貨の製造・販売を手がけているA社の社長から、こんな相談を受けました。もともと国内のネットショップで好評だった商品が、SNSをきっかけに海外のお客様からも問い合わせが来るようになったとのこと。チャンスだとはわかっているけど、越境ECって何だか難しそうで一歩踏み出せない、というお気持ち、すごくよくわかります。

実は、越境ECサイトの構築は「やることが多い」というイメージがありますが、正しい順番で考えていけば、思ったよりずっとシンプルに進められます。今回は、越境ECサイトを構築する際に押さえてほしいポイントと、リアルな費用感をお伝えします。

越境ECとは?国内ECとどう違うのか

まず基本的なところから。越境ECとは、国境を越えてオンラインで商品を販売すること。つまり、海外の消費者に向けて自社の商品をネットで売る仕組みです。

国内ECとの大きな違いは、言語・通貨・配送・関税・決済手段がすべて異なる点です。日本語で書いた商品ページは当然海外では通じませんし、円建て決済だと海外のお客様には買いにくい。配送も国際便になるため、送料や関税の扱いを明確にしておかないとトラブルになります。

ただ、だからこそ「ちゃんと設計されたサイト」を持っている企業が少なく、きちんと構築するだけで競合と差がつきやすいのも越境ECの面白いところです。弊社の経験では、越境ECに取り組んでいる中小企業の約70%が、最初は多言語化だけで済ませようとして、決済や配送設計が後回しになり、結局リピーターが育たないという課題を抱えていました。入口だけ整えても、購入体験全体を設計しないと意味がないんです。

越境ECサイト構築の主なポイント

① 対象市場と言語を絞り込む

最初から「全世界対応」を目指すと、コストも管理工数も青天井になります。まずは「どの国・地域に売るか」を決めることが先決です。英語圏(北米・オーストラリアなど)を狙うのか、中国語圏を狙うのか、東南アジアか……。対象市場によって使うべきプラットフォームや決済手段も変わってきます。

A社の場合は、Instagramのフォロワーの多いアメリカとカナダを最初のターゲットに絞りました。まず英語1言語に集中したことで、翻訳コストもサポート対応も現実的な範囲に収まりました。

② プラットフォームの選定

越境ECサイトを構築する際、プラットフォーム選びは非常に重要です。主な選択肢は以下の通り。

  • Shopify:越境EC向けの機能が豊富で、多通貨・多言語・国際決済に標準対応。中小企業から大手まで世界中で使われており、弊社でも最もよく提案するプラットフォームです。
  • WooCommerce(WordPress):カスタマイズの自由度は高いが、プラグインの組み合わせで越境対応を整える必要があり、技術的なハードルがやや高い。
  • BASE・STORES:国内向けには優秀だが、越境ECとして本格的に使うには機能が限られる場合がある。

コストと拡張性のバランスを考えると、多くのケースでShopifyが最適解になります。ただし、商材・販売規模・ターゲット地域によって変わるので、まずはご相談いただくのが一番です。サービスの詳細もぜひご覧ください。

③ 決済・配送・関税の設計

海外のお客様がいざ購入しようとしたとき、使い慣れた決済手段がないとカゴ落ち(購入途中での離脱)が激増します。クレジットカードだけでなく、PayPalやApple Pay、Klarna(後払い)など、ターゲット市場で主流の決済手段を用意することが大切です。

配送については、DHLやFedEx、日本郵便のEMSなどから選択し、追跡番号付きの発送を基本にしましょう。関税については「関税込み(DDP)」で送るか「関税別途(DAP)」にするか、サイト上に明記しておかないと、到着時にトラブルになりやすいです。

越境ECサイト構築にかかる費用感

「で、実際いくらかかるの?」という部分が最も気になるところですよね。費用はプラットフォームや機能の範囲によってかなり幅がありますが、弊社での構築事例をもとに目安をお伝えします。

  • ミニマム構成(Shopify+英語1言語):制作費30〜50万円程度+Shopify月額費用(約$39〜/月)
  • スタンダード構成(多言語対応+決済複数設定+SEO設計):制作費60〜100万円程度
  • フル対応(多言語・多通貨・カスタムデザイン・物流連携):150万円〜

「高い」と感じるかもしれませんが、国内の展示会に出展する費用と比べると、越境ECサイトは24時間365日世界中に向けて発信し続けてくれる「営業担当」です。一度しっかり構築すれば、継続的に成果を生み出せる資産になります。

弊社の料金プランでは、スモールスタートができるプランもご用意していますので、まずは予算感とやりたいことをざっくり教えていただければ、最適なご提案ができます。

よくあるご相談:Q&A

Q:「英語が堪能なスタッフがいないのですが、越境ECは難しいですか?」

先日、埼玉県内の食品メーカーのご担当者様からこのご質問をいただきました。結論から言うと、英語が社内にいなくても運営は可能です。商品ページの翻訳はプロの翻訳者や翻訳会社に依頼できますし、お客様からの問い合わせはDeepLやChatGPTを活用しながら対応されている事業者さんも多いです。重要なのは「完璧な英語」よりも「買いやすい導線」と「信頼できる決済・配送体験」です。最初はFAQページをしっかり整備して、問い合わせ自体を減らす設計にするのが現実的です。弊社でも、初期構築時にFAQと自動返信メールのテンプレートをセットで用意するご支援をしています。

まず「小さく始める」という選択肢

越境ECは「やるかやらないか」の二択ではありません。既存の国内ショップにShopifyを使って英語ページを追加するだけでも、最初の一歩として十分です。反応を見ながら対応国を広げていく、という段階的なアプローチが、リスクを抑えながら成果を出すコツです。

戸田市のA社の場合、まず英語のShopifyストアを構築してアメリカ・カナダ向けに絞って販売を開始。わずか3ヶ月でリピーターが生まれ、今ではオーストラリアからの注文も増えてきています。最初は「本当に売れるの?」と半信半疑だった社長も、今は次の市場拡大を楽しそうに話してくれています。

「うちでもできるのかな」と思ったら、ぜひ一度お話しさせてください。どんな商品で、どのくらいの規模で、どの地域を狙いたいか、それだけ教えていただければ、現実的なプランをご提案できます。お問い合わせからお気軽にどうぞ。難しく考えすぎず、まず話してみることが、越境ECへの一番の近道です。

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埼玉県戸田市を拠点に、ホームページ制作から保守運用まで一貫対応。
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