「うちのホームページ、このままでいいのかな……でも何をどう判断すればいいかわからない」
先日、戸田市内で工務店を経営されているS社長からこんな相談を受けました。ホームページはあるけれど問い合わせは来ない、かといってリニューアルすべきかどうかも判断できない、業者に言われるままにオプションを追加してきたけれど効果を実感したことがない――そんな状況が何年も続いているというんです。
実はこれ、めずらしい話じゃないんですよね。弊社ミアキスに寄せられるご相談のうち、約7割がWebのことがよくわからないまま運用を続けている経営者の方からです。埼玉県内の中小企業を中心に、同じようなモヤモヤを抱えながら毎月ランニングコストだけが出ていくケースをたくさん見てきました。
でも大丈夫です。Webのことが全部わからなくても、判断軸さえ持っていれば経営者として正しい意思決定はできます。今日はその考え方を具体的にお伝えします。
「わからない」のは当たり前。問題は"丸投げ"にある
まずひとつ、安心してほしいことがあります。経営者がHTMLやSEOの細かい仕組みを知る必要はまったくありません。税務のすべてを経営者が理解する必要がないのと同じです。
ただ、丸投げにすることと、判断を委任することはまったく別の話です。丸投げとは「何をしているかも、なぜそれをするかも知らない状態」。これが続くと、業者の言いなりになるか、逆に不信感から何も決められなくなるかのどちらかになりがちです。
一方で判断を委任するというのは、「目的と基準は自分が持ち、実行は専門家に任せる」という状態。経営者に必要なのはこちらです。では、その判断軸をどうつくるかを見ていきましょう。
経営者が持つべき「3つの判断軸」
① ホームページの目的は何か?
「ホームページがある」という状態に満足してしまっている経営者の方は非常に多いです。でも本来、ホームページには具体的な役割があるはずです。
- 新規の問い合わせを増やす
- 採用応募を集める
- 既存顧客への信頼感を高める
- ECサイトとして直接売上を上げる
この目的が明確になっていれば、「このページに問い合わせボタンを増やしましょう」という提案に対して「うちの目的は採用強化だから、まずそっちを優先してほしい」と返せるようになります。目的を持つだけで、判断力は格段に上がるんです。
② 数字で何が起きているかを最低限把握する
Web担当者や制作会社から「アクセスが増えました!」と報告を受けたとき、それが良いことかどうか判断できますか?アクセスが増えても問い合わせが増えなければ意味がないケースもありますし、逆にアクセスが少なくても質の高い訪問者が来ていれば十分なこともあります。
難しいツールを使う必要はありません。経営者として把握しておきたい数字は、実はシンプルです。
- 月間の問い合わせ件数(Webからの)
- サイト全体への月間訪問者数(大まかな傾向)
- 特に力を入れたいページへのアクセス数
この3つだけでいいです。これを毎月確認する習慣を持てば、「先月より問い合わせが減っているのに何も対策していないの?」という会話ができるようになります。
③ 費用対効果のものさしを持つ
Webの世界では「効果が出るまで時間がかかる」という説明をよく受けます。これは本当のことも多いのですが、いつまでも効果が見えないのに費用だけが出続ける状態は問題です。
シンプルなものさしを持ちましょう。たとえば「このWebの取り組みによって、新規顧客が月に1件増えれば投資回収できる」という計算です。自社の客単価や利益率から逆算して、「月にいくらまでなら投資できるか」を把握しておくだけで、業者への質問の仕方が変わります。料金プランを検討する際も、この視点で見ると迷いがなくなりますよ。
よくあるご相談:実際の声と回答
Q:制作会社から「SEO対策が必要です」と言われて月3万円のプランを勧められています。やった方がいいですか?
(埼玉県川口市・製造業 M社長より)
A:まず「何のためのSEO対策か」を聞いてみてください。どんなキーワードで検索されることを狙っているのか、その結果として月に何件の問い合わせ増加を見込んでいるのかを具体的に説明できない業者であれば、立ち止まったほうがいいです。SEOは地道な取り組みで成果が出るまでに3〜6ヶ月かかることも普通ですが、だからこそ「何をして、何を目指すか」の合意が最初に必要です。弊社では初回のお問い合わせの際に、現状のサイト診断から一緒に考えるようにしています。月額費用を払う前に、まず目的の整理から始めましょう。
「任せられる業者」を見極める3つのポイント
正直な話をします。残念ながら、Web業界には「経営者がわからないことをいいことに」過剰な提案をしてくる業者が一定数います。弊社が引き継ぎ案件として相談を受けるもののうち、半数以上が「なぜそのオプションが必要だったのかわからない」という状態です。
良い業者を見極めるポイントは次の3点です。
- わからない言葉をそのままにしない業者かどうか――「SSL」「コンバージョン率」などの言葉を使うとき、ちゃんと噛み砕いて説明してくれるか確認してください。
- 数字で成果を定義してくれるかどうか――「頑張ります」ではなく「3ヶ月後に問い合わせ数を○件に増やすことを目指します」と言えるかどうか。
- 定期的な報告と対話があるかどうか――月1回でもいいので、現状と次の施策を言語化して共有してくれる業者が理想です。
弊社ミアキスでは、戸田市を拠点に埼玉県内の中小企業様を中心にお付き合いしています。対面でお会いしてお話しすることも多く、「Webのことをゼロから一緒に考える」スタンスを大切にしています。サービスの詳細もぜひ一度ご覧ください。
今日からできる「経営者のWeb運用チェックリスト」
難しいことはいりません。まずはこの5つだけ確認してみてください。
- 自社サイトの目的(何のためのサイトか)を一言で言えるか
- 先月、Webからの問い合わせが何件あったか把握しているか
- 現在かかっているWebの月額費用を正確に把握しているか
- 担当業者に「この施策の目的は何ですか?」と聞けるか
- サイトを最後に更新したのがいつか知っているか
5つ全部できている方は素晴らしいです。でも「2〜3個しかできていない」という方が多いんじゃないかと思います。それで十分なんです、今は。まずひとつずつ、把握できる状態をつくっていけばいい。
Webのことが完全にわかる必要はありません。でも、経営者としての判断軸を持つことは、どんな規模の会社にとっても大切なことです。その一歩を踏み出すために、何かお力になれることがあれば、ぜひお問い合わせください。一緒に考えましょう。
