不動産会社のサイトでは、物件を探す人が次に何を確認し、どこから連絡すればよいかを明確にします。問い合わせボタンを増やす前に、相談内容と担当者を整理することが大切です。
物件情報の正確さと、問い合わせ後の対応は別の仕事です。掲載内容を決める人、画面へ反映する人、連絡を受ける人を分けて設計します。
問い合わせの種類を先に分ける
最初に、サイトで受け付ける相談を一覧にします。物件についての質問、内見の相談、売却の相談など、社内で実際に対応できる区分を使います。
相談ごとに、必要な情報、受付方法、担当部署を決めます。すべてを同じフォームへ集める場合も、利用者が相談内容を選べるようにします。
サイトで受け付けない内容は、代わりの連絡先や確認方法を案内します。担当が決まっていない相談を、受け付け可能と推測して掲載しません。
物件情報の正本を決める
正本とは、掲載内容を更新するときの基準にする社内資料や管理場所です。物件名、所在地、条件、受付状況など、公開する項目ごとに確認先を決めます。
資料同士で内容が異なる場合は、担当者へ確認してから修正します。古い情報を消すだけでなく、一覧、詳細ページ、問い合わせ画面の表示を照合します。
更新記録には、変更前後の内容、根拠資料、承認者、反映日を残します。判断できない項目は非表示にするかを責任者が決め、推測で補いません。
検討に必要な情報を順に置く
物件一覧では、詳しく見るかを判断する情報をそろえます。詳細ページでは、条件、写真、周辺案内、連絡方法を社内の正本に沿って説明します。
専門用語を使う場合は、初めて探す人にも意味が分かる補足を添えます。略語だけを並べず、その項目が何を表すかを短い文章で示します。
写真や図を掲載するときは、利用できる根拠と撮影対象を確認します。現在の状態と異なる可能性がある素材には、確認先や補足の要否を社内で判断します。
問い合わせ条件を明記する
ボタンの直前には、何を相談できるか、どの方法で返答するかを示します。電話、入力フォーム、外部サービスを使い分ける場合は、選ぶ基準を書きます。
外部サービスの機能や受付条件は、提供元の公式資料で確認します。手数料、対応時間、保存期間などを記憶だけで掲載しません。
入力前に必要な資料がある場合は、その目的と任意か必須かを社内で確定します。不要な情報を慣例だけで求めず、担当者が扱える項目に絞ります。
入力項目と受付後を示す
入力項目は、相談の振り分けと返答に必要なものから決めます。項目名は利用者の言葉に直し、社内用の略称をそのまま使わないようにします。
送信後の画面には、受け付けたことと次の確認方法を示します。返答時期などの条件は、社内で確定し、守れる内容だけを掲載します。
受信担当者が不在の場合の引き継ぎも決めます。問い合わせ内容を共有する範囲と保管場所は、社内の取り扱い方針に合わせます。
公開後の導線を点検する
公開後は、一覧から詳細、詳細から問い合わせ、送信後の案内までを順にたどります。パソコンとスマートフォンで、表示内容とリンク先を確認します。
- 相談の種類と担当部署が一致している
- 物件情報を正本と照合した
- 専門用語に平易な説明がある
- 問い合わせ方法の選び方が分かる
- 入力項目と受付後の案内を確認した
- 未確認情報と修正担当を記録した
テスト送信を行う場合は、受信担当者と方法を先に決めます。通常の問い合わせと区別し、確認結果を導線の記録へ戻します。
