「オウンドメディアって、うちみたいな小さい会社でもやる意味あるんですかね?」
先日、戸田市内にある従業員20名ほどの建材卸会社の社長さんからこんな相談を受けました。毎月コツコツとブログを更新している大手企業の記事を見て、「あんなことうちにできるのかな」と不安になったというんです。
実はこの感覚、すごくよくわかります。オウンドメディアって聞くと、どうしても「大企業がやるもの」「お金と人手がかかるもの」というイメージがありますよね。でも弊社がこれまで埼玉県内外のさまざまな企業をご支援してきた経験からいうと、むしろ中小企業こそオウンドメディアとの相性がいいケースが多いんです。
今回は「うちはオウンドメディアに向いているのか?」という視点で、立ち上げを検討する前に知っておいてほしいことをまとめました。
オウンドメディアが「刺さる」企業には共通点がある
弊社でご支援してきたプロジェクトを振り返ると、オウンドメディアで成果が出やすい企業には、いくつかはっきりとした共通点があります。「どこの会社でも同じ効果が出る」というのは正直なところ嘘で、向き不向きは確実にあるんです。
商品・サービスの説明に「文脈」が必要な業種
たとえば先ほどの建材卸の社長さんの会社であれば、「なぜこの素材を選ぶべきか」「施工の際にどんな点に気をつけるか」といった専門知識が商品選定に大きく影響します。このように、購入・契約の前に「理解」が必要な商材を扱っている会社は、コンテンツで信頼を積み上げていくオウンドメディアとの親和性が非常に高いです。
BtoB企業、専門性の高いサービス業、無形商材を扱う企業などが典型例です。逆に、衝動買いが多い日用品や価格競争が主軸のコモディティ商材は、オウンドメディアよりも広告運用やECの最適化の方が先に取り組むべきことが多い印象です。
営業担当者が「毎回同じ説明」をしている会社
「うちの営業は、商談のたびに30分かけて同じ背景説明をしています」という声を埼玉県内のIT企業の方からお聞きしたことがあります。これ、オウンドメディアで解決できるケースの典型です。
見込み客が商談前にコンテンツを読んできてくれれば、商談の質が一気に上がります。弊社の経験では、オウンドメディアを活用している企業の約7割が「商談時間の短縮」か「商談のクロージング率向上」を実感していると感じています。営業コストの削減という観点からも、立ち上げを検討する価値は十分にあります。
「やるべきでない」企業の特徴も知っておこう
正直に言います。すべての企業にオウンドメディアが適しているわけではありません。
弊社に相談に来られる方の中にも、「競合がやってるからうちも」「なんとなく集客に良さそう」という動機でご相談いただくことがあります。でも、そのまま走り出してしまうと途中で息切れするケースがほとんどです。
特に注意が必要なのは以下のような状況です。
- 記事を書ける社内の人材がおらず、外注頼みになる予定
- 成果を「3ヶ月以内」に求めている
- コンテンツのテーマが思いつかない(専門知識の棚卸しができていない)
- そもそもWebサイト自体の基盤が整っていない
オウンドメディアはSEOを通じて成果が出るまでに最低でも半年、多くは1年以上かかります。この現実を理解した上で中長期投資として取り組めるかどうかが、立ち上げを検討する際の最初の問いかけになります。
立ち上げ前に必ずやっておくべき3つの準備
「よし、やってみよう」となった場合でも、いきなりWordPressを立ち上げて記事を書き始めるのはおすすめしません。準備なしに動き始めた企業の多くが、半年後に「方向性がわからなくなった」と迷走してしまうんです。
1. 誰に・何を届けるかを言語化する
「読んでほしい人」を具体的に描けていますか?年齢・職種・抱えている課題・情報収集の方法まで落とし込んでおくと、記事のトーンもテーマも自然と決まってきます。戸田市の工務店さんをご支援したときは、「施主候補の30〜40代共働き夫婦」というペルソナを設定してから、コンテンツの質がぐっと上がりました。
2. キーワード設計をちゃんとやる
何となく書き始めるのではなく、ターゲットが実際に検索するキーワードを洗い出しておくことが重要です。「オウンドメディア 立ち上げ」のような直接的なキーワードだけでなく、課題を反映した検索語(例:「営業 効率化 コンテンツ」)も見逃しがちな重要ワードです。
3. 運用体制を先に決める
誰が記事を書くのか、月に何本更新するのか、外注する場合はどこまでを任せるのか。この運用設計が甘いと、オウンドメディアは始めた直後から失速します。弊社では立ち上げ支援と合わせて運用サポートもご提案しています。サービスの詳細をご覧いただくと、どういった形でお手伝いできるかイメージいただけると思います。
よくいただく相談:費用と外注の話
Q:オウンドメディアの立ち上げはどのくらいの費用がかかりますか?外注すると高くなりますか?(さいたま市・製造業・Nさんからのご相談)
A:費用は「どこまでやるか」によって大きく変わります。WordPressを使った最小構成の立ち上げであれば、弊社の場合は数十万円の範囲でご対応できるケースがほとんどです。デザインにこだわりたい、SEOの初期設計も込みでお願いしたい、といったご要望に応じて変わってきます。
外注が「高い」と感じるかどうかは、内製した場合の機会コストと比べてみてください。社員が記事作成に月20時間取られる場合のコストと、外注費用を比較すると、外注の方が安いというケースは意外と多いんです。料金プランのページで目安をご確認いただけますので、参考にしてみてください。
この相談に限らず、「費用対効果がわからない」「どこに頼めばいいかわからない」というお声はとても多いです。オウンドメディアは立ち上げより継続の方が難しいので、最初のパートナー選びはとても大切です。
迷ったら「小さく始める」が正解
オウンドメディアに取り組む前に、あれこれ完璧に準備しようとして動き出せない企業も少なくありません。でも実際には、まず10本記事を書いてみて反応を見る、という小さなスタートがうまくいくことが多いんです。
大切なのは「完成度」より「継続性」。最初からすべてを外注に頼るのではなく、自社の担当者が書いた荒削りな記事を磨いていく形で始めると、コストも抑えられて社内のノウハウも蓄積されます。
弊社ではこれまで、戸田市・さいたま市・川口市などの埼玉県内企業を中心に、オウンドメディアの立ち上げから運用サポートまでをご支援してきました。「うちに向いているかどうかを相談したい」という段階からでもお気軽にお声がけください。
どんな業種でも、自社の言葉で情報を発信し続けることには必ず意味があります。ただし、それが成果につながるかどうかは、始め方と続け方にかかっています。まずは一度、戦略的な視点でオウンドメディアについて話し合ってみませんか。お問い合わせからお気軽にご相談いただけます。
