「採用情報のページに、もう退職した担当者の名前が載ったままで…」先日、戸田市内の製造業の会社様からこんな相談をいただきました。気づいたのは、応募してきた方から「この方はまだいらっしゃいますか?」と問い合わせが来たから、とのことで。サイトを確認してみると、3年以上前に作成されたままのコンテンツがあちこちに残っていたんです。
こういったケース、実は珍しくないんですよね。弊社がサイト診断をご依頼いただいた企業様のうち、約75%で「明らかに古くなっている情報」が放置されている状態でした。キャンペーンの終了告知がない、料金表が旧価格のまま、製造中止になった商品ページが検索結果に出続けている…。見ている側からすると「この会社、ちゃんと動いてるの?」という不信感につながってしまいます。
今回は、そんな「古い情報が残るサイト問題」をどう解決するか、仕組みから考えてみたいと思います。
なぜ古い情報は放置されてしまうのか
まず根本的な原因を整理しておきましょう。多くの場合、サイトの更新作業は「何か新しいことが起きたとき」にしか行われていません。新商品を出す、キャンペーンを始める、採用を開始する…そういった「追加」の動きには対応できても、「削除・修正」の動きが抜け落ちてしまうんです。
もう少し具体的に言うと、こんな状況が多いです。
- サイト更新の担当者が決まっていない(もしくは兼任で忙しい)
- 「いつか直そう」という意識はあるが、緊急性が低いので後回し
- どのページに古い情報があるのか、把握する仕組みがない
- 制作時の担当者が退職していて、CMSの操作方法を知っている人がいない
特に中小企業では、Web担当者が専任でいないことがほとんどです。埼玉県内の企業様を支援していて感じるのは、「誰かの仕事の合間にやっている」状態が非常に多いということ。そうなると、能動的に古い情報を見つけに行く余裕はなかなか生まれません。
古い情報が与えるダメージは想像より大きい
「少し古いだけだから大丈夫でしょ」と思われがちですが、これが思った以上にビジネスへの影響があります。
一番わかりやすいのは信頼性の低下です。Googleなどの検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを「活発で信頼できる」と評価する傾向があります。逆に言えば、古いコンテンツが多いサイトは検索順位にも影響が出てくる可能性があります。
もう一つ見落とされがちなのが、問い合わせ対応コストの増加です。冒頭の製造業の会社様のケースもそうですが、サイトの古い情報を見た人が問い合わせてくることで、スタッフが説明や訂正に時間を取られてしまいます。「サイトを見て電話したんですが、この料金は今も同じですか?」という確認の電話、心当たりがある方もいるのでは?
さらに、ECサイトで在庫のない商品ページが残っていたり、終了したサービスの申し込みフォームが動いたままだったりすると、お客様に余計な手間をかけてしまうことにもなります。
定期整理を「仕組み」にする3つのステップ
ここからが本題です。大切なのは「気づいたときに直す」ではなく、定期的に見直す仕組みをあらかじめ作っておくこと。難しく考える必要はなくて、以下の3つのステップを順番に実践するだけで、かなり変わります。
ステップ1:コンテンツに「賞味期限」を設定する
記事やページを作成・更新するときに、「このページはいつまで有効か」をあらかじめ決めておくんです。例えば、キャンペーンページなら終了日、料金表なら「次の見直しは○月まで」、採用情報なら「充足次第アーカイブ」という具合に。
Googleスプレッドシートなどで「コンテンツ管理台帳」を作って、URL・更新日・次回確認予定日・担当者を一覧で管理するのが現実的です。弊社でも保守契約のお客様向けにこのシートのテンプレートを提供していますが、導入後に「こんな便利なものがあったんですね」と喜ばれることが多いですよ。
ステップ2:定期レビューの予定を先に入れる
「四半期に1回、サイト全体を見直す日」をカレンダーに先に入れてしまいましょう。3ヶ月に1回であれば年4回。1回のレビューにかける時間は2〜3時間でも十分です。確認する項目をチェックリスト化しておくと、担当者が変わっても対応できます。
チェックリストの例としては、こんな項目が挙げられます。
- スタッフ紹介・担当者情報の最新化
- 料金・プラン内容の正確性
- 終了したキャンペーン・サービスのページ処理
- リンク切れのチェック
- お客様の声・実績の更新状況
- 著作権表記の年度更新(フッターの©20XX年など)
ステップ3:削除・非公開の判断基準を先に決める
意外と困るのが「このページ、消していいの?」という判断です。これを都度議論していると時間がかかるし、結局後回しになります。あらかじめ「終了から3ヶ月経過したキャンペーンページは非公開にする」「在庫がなくなって補充予定のない商品は削除」といったルールを決めておくと、判断コストが大幅に下がります。
なお、削除するときは301リダイレクト(転送設定)を忘れずに。検索エンジンからの評価を引き継げますし、古いURLにアクセスしてきた方を別のページに誘導できます。このあたりの技術的な対応については、サービスの詳細でも説明していますので参考にしてみてください。
よくあるご相談:Q&A
Q:サイトのページ数が多すぎて、どこから手をつければいいかわかりません。戸田市内で小売業をしていますが、商品ページだけで300ページ以上あって…。
A:これは本当によくあるご相談です。まず「全部を一度に整理しよう」という発想を捨てることが大切です。優先順位は「アクセス数が多いページから」「問い合わせや購入に直結するページから」の順番で考えましょう。Googleアナリティクスでアクセス数の少ないページを抽出して、そこを集中的に整理するのが効率的です。また、商品ページについては「最終更新日が2年以上前で、アクセスが月5回以下のページ」を自動的にリストアップする仕組みをCMSで作れる場合もあります。まずは現状把握のためのサイト診断から始めることをおすすめします。費用感が気になる方は料金プランをご覧いただくか、お問い合わせからご相談ください。
「整理されたサイト」は、会社の信頼そのもの
サイトって、ある意味で会社の「顔」ですよね。オフィスに入ったとき、古いポスターが貼りっぱなしで、棚の商品も埃をかぶっていたら、どう感じるでしょう? Webサイトも同じで、整理されているかどうかが、訪問者の第一印象を大きく左右します。
弊社の経験では、定期的なコンテンツ整理を始めてから半年ほどで、お問い合わせの質が変わったとおっしゃるお客様が多いです。「余計な確認の電話が減った」「サイトを見て安心して来てくれるお客様が増えた」という声を聞くと、地道な整理作業がちゃんと成果につながっていると実感します。
「仕組み作りといっても、何から始めればいいかわからない」という方は、まず弊社のサイト診断サービスを使ってみてください。どのページにどんな問題があるかを洗い出して、優先順位をつけるところからサポートします。埼玉県内の企業様はもちろん、遠方からのご相談もオンラインで対応していますので、お気軽にどうぞ。
